鬼ごっこの起源:「追儺」
鬼ごっこの起源とされる儀式
「追儺(ついな)」
宮廷の年中行事である修正会(しゅじょうえ)の中で、「追儺(ついな)」と呼ばれる鬼払いの儀式があるが、平安初期から行われているとされており、それが鬼ごっこの起源となる儀式の一つと言われています。
鬼ごっこの起源:「ことろことろ」
鬼ごっこの起源とされる遊び
「ことろことろ」
(別称:子をとろ子とろ、子取ろ子取ろ 等)
「ことろことろ」は、神社仏閣の宮中行事として1300年昔より行われてきました。儀式としては、五穀豊穣や天下泰平のために行われていました。その儀式を、当時の子ども達が模倣して遊びへとなっていったと考えられます。
江戸時代には「子をとろ子とろ」とも呼ばれていました。平安時代には貴族文化とされていて、江戸時代には庶民文化に根ざしていた子どもの遊びの文化へとなりました。
こちらの絵で描かれているのは、鬼と地蔵菩薩と病人等の助けなければならない人々です。鬼は疫病や災害や飢餓などを表しており、鬼から地蔵菩薩が後ろに連なる人々を守っているという図を表しています。
寒川恒夫2003 『遊びの歴史民俗学』明和出版参考文献